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CSA雑観 カリフォルニア州 ワトソンビル マリキータ 農場より
あなたは、あなたが関わっているCSAの特徴をどのように表現しますか?

CSA(CSA=Community Supported Agriculture 地域支援農業:地域の人たちが一体となって農家を支援する活動)の概念はあまりに解釈の幅が広いので、その概念を支持する地域社会や支援者たちさえあれば、あなたのCSAの特徴を自由自在に表現することができます。一度、短い熟語など5フレーズくらいで表現してみてください。それがあなたの農場の特徴を社会に発信する第一歩になります。

ジュリア・ウイリー

アンティチョークの収穫
マリキータCSAでは5月に収穫し始める5種類のアンティチョークを提供しています。
右の写真:パープルシシリアン

 

 

 

 

 

 

 

編集者記

アンディ・グリフィンとジュリア・ウィリーご夫妻(上はふたりの新婚当時の写真です)に、1月下旬、カリフォルニア州、モンテリーで開かれたエコファーム会議で会いました。(ジュリアは、リンダ・ハリーと同様、「CSAにすべてを捧げた人たち」の討論会の会員で、CSAの経営の基本について皆と同じような見識を示していました。)アンディとは、エコファーム会議の後半に開かれた農業ジャーナリズムの講習会で会いました。私は、ご夫妻の情熱と見識に感銘を受けました。そこで、お二方をニューファーム連載の「CSA雑感シリーズ」に招待することにしました。今回の「CSA雑感」では、中央沿岸のカリフォルニアから、素晴らしい気候と共同社会の発展に交えて、CSAの将来の見通しについて、お二人方より記事を提供していただきました。

アンディとジュリア夫妻は、ハイ・グラウンド・オーガニクスにて、CSAの支援者たちと協力して、季節ごとにたくさんの種類の作物を育てていますが、その種類の多さには目をみはるものがあります。彼らが育てている果物、野菜の数々を写真でご覧になりたい方はマリキータ農場のホームページ(www.mariquita.com.)までどうぞ。

ジュリアとアンディについては追々もっと知ることができるでしょうが、アンディが作るホームページからは、マリキータ農場がその農場史の中で積み上げてきた経験について学ぶことができます――こういう話を取り上げることは、このホームページの特色でもありますね。加えて二人は、美しい農業季刊誌「ルーツ」を発行しています。この季刊誌では、主にアンディが、農業、農作業の問題、農場の歴史、食べ物、料理などについて、彼自身の考え方を披露しています。「ルーツ」について詳しい情報を知りたい方は、こちらのホームページ(www.rootjournal.com)をご覧下さい。

ジュリアとアンディが将来記事にしたいと考えている話題がいくつかあります。:通信講座基礎編、チャリティボックス、販路、農家の一年の仕事、果樹、いろいろなCSA農場のさまざまな活動様式や特色、一般消費者の信条、販路についてもう1回記事を書くこと、消費者とリスクを共有するかどうか、集配所でのエチケット、農場の日々/畑の日々/農場の夕食、そしてCSA農家ネットワーク。読者の皆さんが読んでみたいと思った題材を教えてください。.

ニューファーム編集長
クリス・ヒル

 

 

 


注目
CSAに関するホームページや書籍を紹介します

CSAを始めることをお考えですか? 
私たちが推薦する、栽培、管理、販路に関してわかりやすくまとめているホームページや書籍について知りたい方はこちらのホームページをご覧ください(ただし、英語版です)。

 

 

リンダ・ハレイとリッチ・デ・ワイルドのウィスコンシンCSAについて書かれたコラムを読みたい方は、ここをクリックしてください(ただし、英語版です)。

 

マリキータ農場のメールマガジンを読んでみたい方は ここをクリック してください(ただし、英語ですけどね)。

2003年5月12日投稿: 州及び連邦政府は、CSAを規制したり認可制にしたり、資格化するなど、がんじがらめにして自由を奪ったりということに、まだ、首を突っ込んではいないので、私たちのように、地域支援農業を実施している者には、地域、支援、農業とは何を意味するかを私たち自身が特徴づけて表現する自由が、まだ大いにあります。

CSAをまだよく知らず、大型小売店の一般的な画一商品に慣れ親しんできたような消費者にとって、CSAという柔軟な概念は不安・・・もしくは自由で開放的に感じるでしょう。農家として、あるいは地域の活動家として、CSAの設立を考えているみなさん、活動計画の決定はまずあなたが尽くしていこうとしている地域を理解することから始まります。

CSA活動の対象となっている地域の人たちができる支援は、経済的であれ何であれ、地域の人々の期待や想像力、そして財布の中身に係っているといえるでしょう。最終的には、支援している地域の人たちは、収穫物をただ単に重量、体積、あるいは梱包単位で量るだけでなく、いかに自分たちの価値観が養われたかを評価するようになります。


あなたのCSAの特徴を10語以下で表現してみてください

CSA農家に5フレーズ以下で、自分たちのCSAの定義を言い表わしてくださいというのは、興味ある試みになると思います。これらの俳句のような発想の小さな部分一つ一つ比較をすれば、農場、社会、そして隠れた可能性についてもっと多くのことが伝わるかもしれません。CSAの取り組みの概要を最も簡潔な表現で言い表せば、CSAが普及し、成長していくために、より確実な道を示すこと、と言えるでしょう。

それではまず、私たちが取り組んでいる「二つの小さなCSA農場プログラム」の特徴について、5つのフレーズで言い表してみます。

1.オーガニック的な
2.教育的な
3.季節に合わせた
4.新鮮な自然の恵み
5.サービス重視

(一応、5つ列記しましたが、私自身はこのCSAに属する二つの小さな農場の半分を担っているにすぎません。他の3人のパートナーがなんて言うかはわかりませんが。) ちょっと面白い試みですが、即席で思いついたこの地域の他のCSAの印象をご披露しましょう。

マリキータ農場の5月

畑にて(アンディより)

夏野菜の定植
ピーマン、ナス、バジル(上の写真)、シャランテーズメロン、キュウリを外に移植します。

支柱立て
トマト、チェリートマトに支柱を立てます。

夏野菜の直播
夏カボチャ、ハナダイコン、ラディシュ、ニンジン、グリーンオニオン、ブロッコリーを直播します。

ハウス作り
6月中旬に約40アールほどの可動式パイプハウスを建てています。このハウスは遅蒔きのピーマン用に使用します。

温室で2,3作目用の夏野菜を播種
3作目のトマトとメロン、2作目のピーマンを後で移植するために近所の温室で種まきする予定です。

春野菜の収穫
アーティチョーク、そら豆、春ニンニク、ルッコラ、ハーブ、シロザ、イラクサ、ラディシュそしてブロッコリーディチコの収穫をしています。

施肥
施肥はもう終わりましたが、栽培前の準備として「カル・オーガニック12−0−0」と「カル・オーガニック8−5−1」を使いました。いくつかの作物には「ファイトミン800」を葉面に噴霧します。また収穫後の済んだ冬のブロッコリーを鋤きこんだら、すぐに夏の被覆植物を植える予定です。

現在行っている栽培管理
今は、ジャガイモに土を寄せ、タマネギ畑の手取りを除草し、種取り用にヤマホウレンソウの選抜をしているところです。

消費者との活動(ジュリアより)

E-メールを1日に2回、1週間に6日チェックしています。

会員不足の地域ではCSA会員をもっと増やそうといろいろな催し物を試みています。

そら豆採りや農場でこどもの日を主催(この2つの催し物は別の日に行われました)。

地元のスペイン語学校のためにスペイン語での農場見学会を4件主催。l

戦没者追悼記念日に農場でシェフを招いてディナー主催。

ファーマーズマーケットに参加してトゲのあるイラクサ(上の写真)がお買い得だと買い物客に売り込む。

ロゴ入り帽子とバッグを発注。

畑でスペイン語を学ぶことについてコラムを書く。

そして、会計ソフト「クイックブック」で処理している日々の雑用と、メールマガジンの発信など。

近所にあるCSA農場の特徴を5つのフレーズで表現すると、

1.フルーティ
2.バイオダイナミック
3.農家直結
4.ウォルドルフ・シュタイナー首ったけ の教育ママさん
5.新鮮な恵み

といったところですね。(訴訟なんか起こさないでね。みなさんのこと大好きですよ!)

私たちの地域にあるもう一つのCSA農場はといえば、

1.都会に限定
2.非営利
3.教育的
4.大学デモンストレーション計画

と言えますね(4つしか思い浮かびませんでしたが)。

私がこれまで耳にしたCSAの中には、まったく文字通り基本的な取り組みをしているCSAもあれば、キャンプファイヤーの周りを踊って夏至のお祝いをするお祭りようなCSAもあります。CSAのタイプを挙げたら千差万別で、キリがありませんね。

私たちは、カリフォルニア、つまり西海岸に住んでいますが、私の友人のジュディが東海岸で知ることになったCSAの対する考え方は啓発的なものでした。ジュディは、12年にわたって北カリフォルニアの素晴らしい湾岸地域に住んでいましたが、去年夏、ニューヨーク州へ引越しました。ジュディとジュディのご主人は新しい家に着いたその日に、参加できるCSAプログラムを探し始めました。ふたりは、農協でそれを見つけたのです。参加の方法には二つの選択肢がありました。

選択肢1
会員として参加し、車で40分以上かけて、すでに集配所として指定されているところまで、自分たちの取り分の野菜を取りに行く。

もしくは

選択肢2
ルーテル教会 の地区内にある自宅に自分たちの集配所を設ける。

これはいい!とふたりは思いました。というのはカリフォルニアにいた頃にも教会に集配所を設けていたからです。しかし、ニューヨークの農協のCSAのシステムでは、そこの農家に告げられたのは、農家がするのは野菜を作る、それだけだ、とのことでした。集配所の責任者が、会員を集め、顧客管理をして、集金し、農家が様々な形の箱に入れて運んで来た農産物を分配しなければならないというのです。 

新しい集配所を設けようと思ったら、少なくとも週8〜10時間は無償で自分たちの時間を割かなければなりません。ジュディの話を聞いて、アンディと私は驚きました。ここカリフォルニアの私たちの地域ではそんなやり方はうまく行きっこありません。カリフォルニアでは、生産物の選択肢ははるかに多い上に、私たちにはそんなに支援者を巻き込んだ作業に係わるほどの時間もないのです。 


ほかのCSAを「競争相手」と考えないこと

私たちの地域にはすでに国内の他の地域と比べてかなりたくさんのCSAプログラムがありますが、私たちは、お互いに競争しているとは考えていません。まず第一に、サンフランシスコ湾地域のここにいる何百万の人口の、ほんの一握りの人しかCSAに参加していないし、CSAのことを聞いたことさえない人もいるでしょう。第二に、それぞれのCSAの活動計画は、その地域特有の地理的条件やそのCSAに参加しようとする人たちが期待するものに基づいてそれぞれ特徴づけられています――そういった地域の特色を生かしたCSAというものを明確にしていくことにより、自分たちが住んでいる地域とは異なった地域社会で生活している人たちを惹きつけることができます――さらに、異なった地域社会の人たちを引き寄せることで、それぞれのCSA活動がうまくいっているように思います。

私たちが住んでいるところでは、すぐ近くにCSA農場が小さな集団を形成しているので、私たちは時に応じて集まり、そしてざっくばらんに私たちは何をしたらいいのか、話し合ってきました。近所でCSAを運営している他の農家の人たちは、ある意味で本当に私たちの仲間であり、皆と知りあうのは楽しいことです。そして、情報、戦略を交換するのも良い事です。CSAとは何なのかが明確に定まっているわけではない、だからこそ、私たちは、友人でもあり競争相手ともなりえる人たち皆を、一つの小さな地域共同体として援助する義務があると思っています。

生産者には生産者の要求があります。一方、生産者を支援する地域共同社会の人たちにもまた要望があります。皆が満足するように中道をいくということは大変な難問になるかもしれません。農場がその構想を試みて失敗し、請求書と、出来損ないの砂糖大根と、口だけのおおほらぐらいしか支援者たちに届けられなかったら、他の悩んでいるCSAは皆、くだらなくて、意味もはっきりしない風評のおかげで評判を汚されてしまうでしょう。ほとんどのCSA農場は、現在のところは本当に小さいので、口コミは、役に立つ最高の宣伝であるうえに、やや誇張して言えば、たいていのケースにおいて経済的にも唯一実行可能な宣伝方法なのです。

あなたがすでにCSA農家として活動していますか? それとも、CSA農家になりたいと考えていますか? それとも、あなたはCSAを支援する会員ですか? どんな形であれ、あなたがCSAに関わったり、CSAに関わろうとしているのであるなら、あなたは、あなたが考えているCSAにどんな意義や価値があるのか、いくつかの言葉で要約してみてください。それがあなたのCSAを地域社会に向かって発信する活動の第一歩になるのです。次回のコラムではCSA活動の地域への情報発信について取り上げます。それから、他にもCSAの活動を推進するアイデアがありますので、それらについても取り上げます。お楽しみに。

 
 


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