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2003年 2月20日
熱意は素晴らしい!のですが・・・
最近、私がニュージャージー州の北東部オーガニック農業協会(NOFA:米国のオーガニック認証団体の一つで私達の農場はこの団体の認証を受けています)で切花の栽培について話したら、ある果物の小規模栽培家が私の夫に、彼の妻が切花用の花を育てるのに土地を”12反”ほど欲しがっていると話しかけてました。別の女性は、花を育てるために約8反の土地をどこでどうやって手に入れることができるか知りたがっていました。それからまた最初の連載以来E-メールが届くようになりました・・・
大勢の方が切花用の花を栽培しようと考えているのを見るとわくわくします。ただ、小規模でスタートするのが良いという事を覚えておいて下さい。(郊外にある庭の一部を花畑にして成功を収めている花の栽培者について書いた左のコラムをご覧下さい。)“順調な第一歩”を踏み出すには色々な事を試して、どの花があなたにとってうまくゆくかを見極めてください。少しずつ手を広げていきましょう。前回のコラム
でお話ししたように、ご自身が花を売る事の出来る場所を見つけて下さい。「計画を立てる人に福が来る」とか何とかいう諺をご存知でしょう。
1月の切花学会で、発表者の一人で切花協会会長であるボブ・ウォラムが、フラワービジネスを始めたいきさつについて話しました。ボブはかつて産業界に身を置いていたのですが、1991年に何か楽しんでできることがしたいと決心したのです。彼は園芸家として長いのですが、今、「本気で栽培」をしてみたいそうです。
ボブは言います。「産業界にいた頃と同様、私は何の業務計画も立てずに花の栽培を始めました。鉢植えの多年草を育て始めたのですが、価格が下がってきました。それである日私はそれらの花を摘み取り、綺麗な花だけを取って花屋さんに持ち込みました。花屋さんは『素晴らしい花ですね。どれだけあるのですか。』と聞いてきたのです。」 そこでボブが「ここにある分だけです。」と言ったところ、花屋さんは彼が育てたぶんだけ花を買い取ろうと言ってきました。それでボブは切花を育てることにしたのです。ボブは今、バージニア州のジェファーソントンでウォーラムガーデンという園芸ビジネスを成功させ、そのワシントンDC
の花屋とその他の花屋を何箇所かと、そして2か所のファーマーズマーケットで花を売っています。(ボブのホームページをご覧下さい。www.wollamgardens.com ただし英語です。)
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| 読者からの質問 |
写真に写っている素敵な花の名前は何ていいますか?

こんにちは!
前回のコラムに掲載してあった写真の花についてどなたか教えて下さいませんか? とても素敵ですね! ひまわりと一緒に写っている紫色の花はカンパニュラですか? もしそうだったら、種類は何ですか? それからピンク色の花は何という花ですか? とても素晴らしいですね! それからあなたはいつもスリーブを使っていらっしゃるのですか?
よろしくお願いします。
ナンシー・ハンマー |
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ポイント: 「あら、まあー」というお客さんの歓喜の声
必ずうまくいきます。ファーマーズマーケットの売り場でブーケを手にどれにしようか決めようとしている二人の人を見つけてください。すると花は飛ぶように売れている姿を目にするでしょう。「あら、この花見て」、「まぁ、あれ素敵じゃない? うーん、どれにしようか迷っちゃうわ!」
これが昔ながらの「あら、まあ!の効果」なのです。誰かが歓喜の声を発した途端に、その声を耳にした周囲の人皆が一体何の騒ぎなのかを知ろうとします。ある女性客はどちらにしようか迷いながら両の手にブーケを持っています。(そして人だかりの中から他の客が、女性が買わなかった方のブーケを選ぶかもしれません。)通りがかりの誰かが歓喜の声を聞いて立ち止まります。
切花の栽培家としての順調な第一歩とは、常にこの「あら、まあ!」というお客さんの歓喜の声に耳を傾けることなのです。あなたが道端の花の売店やファーマーズマーケットで、またはレストランや小売店にブーケを売りたいと考えていようが、様々な種類の花を花屋にバケツ単位で売りたいと思っていようが、この「歓喜の声」が非常に大切なのです!
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| メラニーからの返事 |
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ナンシー、あなたのご質問にお答えします。
まず、ご質問にお答えさせていただく前に、私が栽培している花の入手元について補足しておきます。私は、ジョニーズ社製とジャーマニア社製のどちらも取り扱っています。
それから写真のひまわりはサンブライトです。私は小ぶりなブーケ用の花にするために詰めて植えます。
それでは、ご質問にお答えさせていただきます。
Q。ひまわりと一緒に写っている紫色の花はカンパニュラですか?
もしそうだったら、種類は何ですか?
A。ええ、カンパニュラですよ。品種はジャネット・ブルー(チャンピオン・ブルー)です。これを育てるにはホルトノーバと呼ばれるビニール製のネットが必要です。短く切ればまた生えてきます。カンパニュラは以前よくブーケに使ってました。
Q。それからピンク色の花は何という花ですか?
A。あなたがおっしゃっているピンク色の花とはスィートピー、それもオールド・スパイス・スイートピーという品種のことですよね。この花はあまり長くはもたないのですが、すごくいい香りがします。他のピンク色の花はキンギョソウ(ロケット・ミックス)です。
それから、リシアンサス(トルコキキョウ)
は真夏から晩夏にかけてよく咲きます。これらはとても素晴らしいのですが、大変手間がかかります。
Q。それから、あなたはいつもスリーブを使っていらっしゃるのですか?
A。ええ、スリーブならいつも使っています。私は園芸用スリーブにネームラベルをつけて使います。
なぜなら・・・
その1.よりプロフェッショナルに見えます。
その2.私の花だという事を周囲の人に示す事ができます。
私の友人の多くは、この園芸用スリーブを用いるとコストがかかりすぎると考え、ビニール袋を代用しています。
それではお元気で
メラニーより |
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つまりまず第一に、品質の良い花を揃えるということです。野菜と同様に畑の中で最も良いものだけを売るのです。又、種を注文する段階から畑の中の花を選んで摘み取る段階まで、慎重に色を選びます。もしあなたがミックスブーケをターゲット商品にするのなら、例えば赤と青緑、紫と黄緑など補色同士の花を組み合わせたり、明るい色の花ばかりの混合にしたり、形や感じの違う花を入れたりします。もしあなたが花を愛するならこうしたやり方が自然と身につき、花を組み合わせてブーケを作るスピードも早くなります。(というのは、あなた自身が一つのブーケを作るのに25分間も、うーん、どっちがいい、この組み合わせどう、あーん、迷っちゃうわ、と言っているようでは、お金を稼ぐことはできませんからね!)
フラワーレディやフラワージェントルマンであるあなた方は、今までご家庭で花を栽培し、また“流行”の花をも育て上げてきたのですから、もちろん、「あら、まあ!」の上をいくことができます。また色々な情報に目を通しておいてください。「マーサ・スチュワート・リビングが、スィートピーの特集をこの間放送したのをご覧になりましたか。」とかね。お客さんたちには、しゃれたお店ではどういうものが今話題なのかを知らせてあげて下さい。そしてあなたの花の香りをお客さんたちに届けてあげましょう。「遠くへ行けば行くほど花の香りが飛んでしまうことをご存知ですか。花の香りは2,000キロも遠くまではもちませんでした。せいぜい20キロぐらいでした。これらの花は昨晩か今朝摘んだものです。これらの花はあなたのご近所に植えているものをとってきたのですよ!」といった具合に。少し先走っていますが、あなたが花の種を選んだり種まきを始めるまえに、以上のことをぜひ考えてみてください!
フラワービジネスを始めるのにお勧めの花:一年草
誰にでもお気に入りの一年草というものがあるでしょう。本やカタログには必ず始める際に簡単なお勧めの花が紹介されています。リン・ビザンツキーさんの本「花農家」
[ウェブサイト www.growingformarket.com
をご覧になるか 1-800-307-8949 (注:1-800はアメリカ国内の無料通話番号で、日本からはかかりません)に電話してみて下さい。]
には、花の栽培家たちによる花栽培の初歩にお勧めの素晴らしい花々が紹介されています。ここでは私の個人的なお気に入りを紹介します。(次回のこのコラムではこれらの種類の花の種まきや栽培方法について具体的にお話します。)
• ひまわり(学名
Helianthus annuus)
2、3年前、ひまわりの熱狂的なブームが去ってしまい、ひまわりがみんなから飽きられてしまうのではないかと懸念されたことがあります。確かに栽培者は今も心配しています。しかし、ほら、ひまわりには私たちのお客さんを笑顔にかえる力があります。子供たちはひまわりが大好きです。種類豊富であることが、ひまわりの人気が衰えない理由の一つになっています。
人気の高い品種はほとんど試してみました。無分枝系のものも、分枝系のものもどちらも好きですが、私は花粉のないタイプ――カタログを見ていただければどれがどのタイプかお分かりになるはずですが――が好きです。というのは、テーブルクロスを花粉によって何度も台無しにしてしまったからです。個人的にはサンブライトとサンリッチのシリーズ、東北八重、ムーラン・ルージュ、そしてスターバーストシリーズが好きです。私は分枝系のひまわりではサンダンス・キッド(花粉がほどんど落ちない)や、秋の販売向けにオータム・ビューティやリング・オブ・ファイアなどを育てます。秋向けの色のひまわりは真夏にはそれほど売れません。人はそういうものです。
• 百日草(学名
Zinniia elegans)
ビナリーズ・ジャイアント・シリーズの種子に勝るものはないでしょう。混色を試してみて、どの色が気に入るかやってみましょう。私はこのシリーズで3種類の百日草を栽培していますが、どれも75センチほどの高さで私の好きな何種類か違う色の花がそれぞれ咲きます。紫色と薄紫色の濃淡の百日草はピンクとさんご色とばら色の濃淡の百日草ととても美しく調和し、それらの花は黄色と白によく映えます。これらの花は花屋さんに人気があります。茎は美しく長く伸びます。成長の早いベナリーズのジャイアントライムは評判が良いようですが、この花は多くの人が試して、同じ百日草のエンビーよりも人気があります。なお、エンビーはとりわけ昨年の夏のように気温が高く乾燥する時期には天候に左右されやすい傾向があります。私は百日草の花の小ぶりな品種と大ぶりな品種と混ぜあわせて栽培するのが好きで、オクラホマミックスと呼ばれる色の異なる百日草の種のミックスがお気に入りです。これはうどん粉病にもかかりにくいようです。昨年の初顔であるカルーセルも私の場合はうまくいきました。混合色の品種には本当に素晴らしいものがあります。ジャイアント・カクタスフラワーミックスは畑ではとてもかわいらしいのですが、花が満開になる前にはくすんで見え、たいていはブーケには入れずじまいになります。(私の友人にこれがとても好きな人がいたのですが)。
• アゲラタム(かっこうあざみ、フロスフラワー)
(学名 Ageratum houstonianum)
ブルーホライズンアゲラタムは切花に向いた花だと言う栽培家が増えてきています。(花壇用の背の低い品種ではなく、背の高い品種を手に入れてください。)昨年は種が不足したので私たち栽培家の多くがパニックに陥りました。私は少なくとも3種類は栽培しています。花の質が落ちてきたときは、短く刈り込んでやると花は元気を取り戻します。私は赤(レッドトップかレッドシー)と白(ホワイトブーケ)のかっこうあざみをもう3年栽培していますが、個人的にはそれほどうまくいっていません。(茎が弱々しくなってしまうのです。)
• スターチス・シヌアータ(ハナハマサジ)
(学名 Limonium sinuate)
どうやっているのかは知らないのですが、私の夫は何もかも捨てずにとっておいて、その中から必要なものを見つけだします。先週夫は、1985年にタイプで打たれた私たちの今は亡き友人であるウォード・シンクレアからの手紙を引っ張りだしました。その手紙はスターチスの花を誉め称える内容で、「市場で売れ残ったスターチスはドライフラワーにしてリースに使うために持ち帰るつもりだ。来シーズンは2反程スターチスを育てるつもりだ!」と書かれていました。
驚くなかれ、こうして私達はスターチスの栽培を始めようと思いたったのです。スターチスは切花に最適な花です。スターチスはそれ自体が素晴らしく、ブーケに入れても美しく、また長持ちし、簡単にドライフラワーにして秋季販売用にまわすことができます。私のお気に入りは、ジョニーズ社製のパシフィック・ストレイン・シリーズとジャーマニア社製のエクセレント・シリーズ(早咲き)とQISシリーズです。
• セロシア(ケイトウ)
(学名 Celosia plumosa、Celosia cristata)
ブーケの花のボリュームを増したいとき、セロシアならうまくいきます。人気のある品種は一通り育てましたが、ちょっと変わった理由で私はパンパス・プルーム{パンパス(地名)の羽根という意味}(ジョニーズ社製、ジャーマニア社製)が好きです。この分枝系の植物は羽根のような穂を次々とつけます(注14)。栽培家には色鮮やかな品種のものが人気があるようです。チーフ・シリーズとボンベイ・シリーズ(セロシア・クリスタータ)あたりもまた素晴らしいものがあります。チーフ・シリーズは無分枝系ですが、チャンプスのように昨夏のような猛暑にも耐えることが出来ました。ボンベイ(ジャーマニア社製)は三角形のとさかのついた無分枝系の花です。ラルフ・クレーマー種子会社では私たちが試してうまくいったことのあるクレーマーズ・アマゾンやフラミンゴ・フェザーといったまた違う種類のセロシアも扱っています。(ウェブサイト
(www.cramersposiepatch.com
をご覧になるか、1-877-2726377 (注:この番号はアメリカ国内からのみかけられる無料通話番号です。)に電話してみて下さい。
• 千日紅(センニチコウ)(学名
Gomphrena globosa)および黄花千日紅(キバナセンニチコウ)(学名 Gomphrena
haageana)
数年前、フランク・アーノスキーが千日紅について苦情を言った後にグローウィング・フォー・マーケットの会報(www.growingformarket.com
をご参照下さい)でQISシリーズを推薦したのを聞いて、いてもたってもいられなくなり、早速自分でも千日紅を育てることにしました。花を摘んでしまうのはいつも心苦しいのですが、その花は本当に宝石のように美しく、晩夏や秋のブーケにぴったりでした。夏の暑さに強く、日照り続きの年などにはこの花があなたを救ってくれます。もちろん秋にはドライフラワーにしても素晴らしく、高価なブーケにぴったりです。私達が最初に手がけた真っ赤な千日紅のストロベリー・フィールズも上手くいきました。
• シナモン・バジル(学名
Ocimum basilicum)
そうです、シナモン・バジルはハーブです。これも私がブーケに入れるお気に入りの一つです。かぐわしいシナモンの香り、紫色の茎、包葉の中に咲く薄紫色の花(ジョニーズ社製)。シナモン・バジルを幾つか小面積で育てていますが、昨年そのうちの一つに斑点が現れ、それ以来ずっと出つづけています。大変素晴らしく、百日草と混ぜてブーケにするだけでも素敵です。
他のお勧めのお手軽な一年草には、アンミ、モルセラ(カイガラサルビア)、ブプレウルム、キンケイギク、マリーゴールド(ゴールド コイン)、ラークスパー、ミニョネット、サルビア、ヘレクリサム(ムギワラギク)などがあります。
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