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切花のコーナー:
 初めて切花の栽培を目指す方に
”フラワーレディ(もしくはジェントルマン)”になるには
連載1: メラニー・デボールトさんが借金をせずにフラワービジネスを立ち上げるまでの一部始終を語ります

メラニー・デボールト

出荷の準備:
出荷前に花の品質を調べるメラニーの娘ルース(右写真)

 

 

 

 

 

 

メラニーについて少しばかりお教えしましょう

メラニーと夫のジョージはペンシルベニア州のエマウスに7.8ヘクタールの認証を取得したオーガニック農場を所有し、息子のドンと娘のルースと共にCSAと会員制の販売所を営み、ファーマーズマーケットや健康食品店、レストランに出荷しています。メラニーの専門は切花です。雑誌記者をしていた彼女はフリーの園芸ライターでもあり、切花協会の会員でもあります。

 

 

 

 

次回のこのコーナーは:
切花の栽培を
始めるためには

  • 最初に始めるのに良い花は?
  • 段取りは?
  • まず必要なことは?
    是非知っておきたいコツをご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

「昨年は、約6アールの切花用の花を作りました。トウモロコシや大豆なら8ヘクタール以上必要だったでしょう。高価な収穫用の設備も必要ありませんでした」

2003年1月17日:私が大きくなったら何か花に関する仕事に携わるだろうとたぶん 母は私が2歳の頃から知っていたでしょう。母によると、パンジーやチューリップ、ヒナギクの香りをかぐだけでなく、私はそれらを摘んで調べ、そして、それらの花を食べてみようとしたらしいのです。小学校に上がって私は、父の自慢の芝生の一画を自分の花園を作るために掘り起こすというひどいことをしでかしました。技術者で完璧主義者だった父は、芝生にタンポポやクローバーが生えることも許さず、本当にその芝生を大切にしていました。ここでは、父が喜ばなかったと言うにとどめておきます。

私の花への愛情は冷めることはありませんでした。どこに住んでも私は可能な限り多くの花を植えました。夫のジョージと私はずっと野菜栽培をしたいと思っていたのですが、夫は花と言えば何でもチューリップと呼ぶような人なので、それは必ずしも容易なことではありませんでした。本当にやりたいことで生計を立てられたら、どんなに素晴らしいでしょうか。

将来を見つめて

この毎月のコーナーでは、メラニーがあなたの「適所」の探し方についてお話します。どこでより良い種やプラグ、植物を手に入れることができるか、どこで良い情報を探すか等々。種まきの時期、移植、収穫のこつ、収穫後の取り扱い、誰がどのように害虫、雑草、病気に対処するか、素敵な切花の種類についての詳細、多年生植物、覆いをしてどのように育てるか、そして勿論、最新の情報についてもお話します。彼女は疑問にも答えてくれます。花の保存剤を使用するべきか。また認証されたオーガニック栽培の花を育てることのプラス面とマイナス面についてもお話します。

メラニーへ直接質問を送って下さい。アドレスはdevault@fast.netです。

思い当たる節はありませんか? 田舎に引っ越して美しい物を育てる仕事をしたいとうずうずしていませんか?  それとも、既に田舎にいて美しい物を育てたいと思っていませんか? もしもあなたがこの問いかけに対する答えを知りたいのなら、是非読み続けて下さい。

私達のフェザントヒル農場がゆっくりと実現に向かうにつれて、素敵なフラワーレディの一人になるという私の夢も現実のものとなりました。(どのファーマーズマーケットにも一人はいるでしょう。:「その素敵な花はどこで買ったの?」「そこを行ったところにある『フラワーレディの店』よ。」もちろん、立派なフラワージェントルマンの方も大勢おられることは承知していますので、どうか、男性蔑視と呼ばないで下さいね。

私はペンシルベニア州のエマウスの郊外にある小さな農場で、家もできる前から、毎年、多年草と一年草を植え始めました。家ができたとき、私は家をたくさんの花で一杯にしました。訪れた友人達はその花がとても綺麗だと言って、花束を手に家路につきました。

私達がCSA(地域支援農業)に若干手を加える形で野菜の予約販売サービスを始めた最初の年に、時折収穫の少ない週が出てきました。パニックになったある時、その週のパックにはどうやっても十分な野菜が手に入らないのだから、ほら、花束も入れてあげるのはどうかしら、と思いつきました。それが私のフラワーレディとしての道の始まりなのです。

これは大成功でした。夫はついにしぶしぶながら夫がいつも言う「チューリップ」(花のこと)を売ることを認めてくれたのです。私の方の準備は出来ていました。本は手当たり次第に読んでいて、友人や恩師であるカス・ピーターソンから知恵を借り、種のカタログに掲載されている情報と一緒にリン・ビグジンスキーの「花農家」や「市場のための栽培」の中のパメラとフランク・アーノスキーのコラムをむさぼり読みました。切花のワークショップにもいくつか参加していました。

私の花束は徐々に種類を増やし、それでいて長持ちにするものになっていきました。それから、私は切花専門栽培者協会に加わり、3年前にはテキサス州オースティンでの全国大会に参加しました。願ってもない事の運びでした。

この1月、私はニューヨーク州のバルストン温泉郷で行われた「地域の農場と農産物のプロジェクト」主催の3日間の切花ワークショップに参加しました。そこには70幾つもの私のような栽培家がより多くを学ぶために集まっていました。学ぶべきことは尽きませんが、花の栽培家は野菜の栽培家と同様常に知識や情報を喜んで分かち合う貴重な存在です。

なんと言っても 、花(切花に相応しい花という意味ですが)は人の心を慰めるだけではないのです。花は安定した収入源にも なります。私の場合も小規模な農場経営に加えて、切花のおかげで数千ドルの副収入がありました。私達はこの6年の間フィラデルフィアのサウスストリートからテルフォード郊外にかけても3つのファーマーズマーケットで販売をしてきました。

どの市場でも色とりどりの花束の入ったバケツはまるで磁石のようにお客さん を引き寄せます。(その後、お客さんは在来種のトマト、色とりどりのサラダ用の葉物野菜 、そして一風変わった野菜 にも目を向けるのです。サラダ用葉物野菜は、いろいろな野菜の葉が摘み取られ、混ぜ合わせて、山積みにされ、量り売りされているものです。お客さんは、それを自分で好きなだけ、袋に入れ、買っていくのです。)私たちの農場は認証されたオーガニック農場ですから、私達の花は健康食品店や生協グループ全体にも広がりました。私たちは常に新しい販売活動の可能性を探しているのです。

昨年は偉大なる自然の厳しい洗礼 を受けて最悪の年だったのですが、その年の夏に私が6アールの土で育てた花で稼いだ額と同じだけ稼ぐには、とうもろこしや大豆だったら8ヘクタール以上の畑が必要だったでしょう。高価な収穫用の設備も必要ありませんでした。

でも、まだ仕事はやめないで

これは一獲千金の為の提案ではありません。たとえ小規模でも成功するためには、計画、綿密な市場調査、花に関する基本的で確かな知識、そして多くの労力が必要なのです。私も、花への純粋の愛なしに成功はあり得ないと考えている一人です。そして勿論、実験しようとする意欲が必要です。あなたにとって何がうまくいくのかを見つけて下さい! 私が絶賛する種類の花々も、数キロ離れて土壌も異なる所の農家ではうまくいかないかも知れませんし、まして、何百キロも離れた、異なる地域ではなおさらの事でしょう。(ひまわりと百日草は例外のようです。これらはどこででもうまくいきます。)

もう、パパったら、花って言ったら何でも「チューリップ」って呼ぶんだから。
ほんと、パパって花に無頓着なの。ママは花にもいろんな花がある事を教えてくれるのにね。

けれども本当に驚くべきことに、あなたは今の生活をやめないで 「花農家」としての生活を始める事は実際に可能なのです。私はこのコラムをまさにそのために書いているのです 。銀行や専門家のためではなく、今のあなたにぴったりの 花の栽培についての役立つ情報なのです。このコラム は、真剣に園芸家になりたいと思っていて、花もやりたいと考えたことがある人や、私よりも知識豊富な花の栽培家になりたい人で異なった視点が欲しい人のためのものです。

私が数年前に切花についての情報を探し始めた頃、なんと 2,3時間後に始まる2日間の切花セミナーを見つけて大喜びしたことがあります。

熱心なワークショップの参加者達はほとんどが私の様な野菜の栽培家か、より規模の大きな農家の人々で、みなちょっとした実際的なコツや情報を求めていました。どうやったら素晴らしい新鮮な花束を農家の売り場 にうまく出すことができるでしょうか? そういったことも少しは学びました。しかし、教師達がこの花を数ヘクタール分も植える方法や巨大な最新の機械のために数千万円もの借り入れにとりかかるといったことを話し出すにつれて、私達の頭は農業組合の統計論で一杯になってしまったのです。そんな事は忘れてください!

次回からは

このコーナーでは、毎月、あなたにあったノウハウの探し方についてお話します。どこでより良い種やプラグ苗 、植物を手に入れることができるか、良い情報はどこで探すか等々。そして、大切な、本当の栽培の専門家として言わなければならないことがあります。私達の農場は認証 されたオーガニック農場なので、オーガニック的でかつ持続可能な手法であるということです。このことはとてもは大事なことです。

種まきの時期について、移植について、収穫のこつ、収穫後の取り扱い、誰がどのように害虫、雑草、病気 に対処するか、素敵な切花の種類についての詳細、多年生植物、花のハウス栽培 、そして勿論、最新の情報についてもお話します。また、花の保存剤を使用するべきか。そして認証されたオーガニック栽培の花を育てることのプラス面とマイナス面についてもお話します。

どこから始めますか? 
まずはあなたに適したノウハウを見つけること

あなたはこれから花を育ててみようと思っている方ですか? それとも花へ手を広げたいと思っている経験豊かな野菜農家ですか?  どちらの場合でもまずはどこで花を「売り」たいのか考えてみてください。 そして、それが現実的かどうか見極めて下さい。花を売ってみたいと思うところを尋ねてみて下さい 。裏庭や横の庭を掘り返す前に、あなたにとって最適の売り先 を探してみてください。

あなたの住んでいる地域で花はよく売れますか? 地元の花屋か食料品店で聞いて下さい。近隣の人々に尋ねてください。彼らは花を買いますか?  花にお金をかけそうですか? つまり、数百円で大きな花の束をあげることはできませんから。他の花農家に対して不公平ですし、また、それはあなたにとって明らかに経済的ではありません。地元の景観にはより多くの花が入る余地がありますか?  それとも、新たに店を出す余地はないですか? (ニューヨークの市街地には各ブロックの角に花の売場があります。あなたの町(もしくは隣の大きな町)にはニーズがあるかもしれません。)

あなたが人とお付き合いすることが大好きなら 、地元のファーマーズマーケットをチェックしてください。地元の出張事務所から始めるのがいいでしょう。今、あなたの住む地域は花の栽培者を必要としていますか?  もしそこにファーマーズマーケットがない場合、それができたらうまくいくでしょうか?

あなたの住む地域の花屋は地元で花を仕入れますか? それらの店が、国内外の配送が中心であったり、店が造花で満たされているような場合は、他を探し続けて下さい。もしも花屋がイベントを行う場合、それはあなたにとってチャンスかも知れません。花屋に売りたいのであれば、その店の茎の長さ等についての基準を厳守する必要があるでしょう。しかし、まずはそれが選択肢となるかどうかを知る必要があります。

薄利多売ということであれば、小売店へ売るか卸売りにするかという選択もあります。

あなたの地元の仕出し屋は、新鮮な切花を必要としているかもしれません。あるいはカントリークラブ、もしくはレストラン・・・こういった選択肢で もあなたのやる気次第でいくらでも道が開けていくでしょう。

まずは花の本を読むことから始めましょう

どこで花を売ることができるかが分かれば、準備を始める時です。野菜と同様に花も基本的な配慮を必要とします。例えば、健康な、水はけの良い土、花が満足するだけの十分な水と日光、雑草をはびこらせないための十分な対策、お腹を空かせた野生の動物から花を守ってあげること などです。

基本的なことはどんな花の本にも載っていますが、真剣に志す人にはリン・ビザンツキー(Lynn Byczynski)さんの「花農家(The Flower Farmer)」 は必読です。(彼女のインターネットのオンラインストアwww.growingformarket.comか、1-800-307-8949に電話してみて下さい。)

できるだけたくさんの本を読んで ください。そして、あなたがまず最初に切花を作る場所を考えてください。きっと 、あなたは敷地内にもうすでに多年草を育てていることでしょう。もしあなたが野菜農家でしたら、あなたが育てている野菜のうち、ブーケに添えるととても映える野菜がいくつかあるでしょう。(これについては別の機会 でお話しします。)カタログからは様々な 分野にわたる有益な情報を得ることができるでしょう。

誰でもお気に入りの情報源を持っています。あなたの家に次々と送られてくるカタログに魅力を感じなければ、ウェブサイトには代わりの情報源がたくさんあるのでチェックしてください。私個人のお気に入りを紹介しましょう:

  • Johnny’s Selected Seeds Albion, ME (www.johnnyseeds.com or 800-854-2580)
  • Germania Seed Company, Chicago, IL. (www.germaniaseed.com or 800-380-4721)
  • Park Seed, Greenwood, SC (www.parkwholesale.com or 800-845-3366)
  • The Cook’s Garden, Londonderry, VT (800-457-9703, offers small quantities)
  • Gloeckner’s of Harrison, NY (800-345-3787).


 
 


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