再生可能な農業とは?
ロデール研究所とは?
ニューファームとは

英語版トップページ

ホーム アメリカ ジェイソンの世界冒険 インターナショナル 掲載記事一覧

メアリー・ハウエルとクラース・マーテンズ夫妻のオーガニック農法転換記
ニューファームの新人コラムニストが、過去10年間で520町の農地をオーガニック栽培に移行した際に学んだ8つの教訓

メアリー・ハウエル・マーテンズ

 
転換: 最近のクラースとメアリー・ハウエル(写真)。彼らが農薬や化学肥料を扱うため長年使っていた白い防護服と緑のビニール手袋を捨てたのは、かなり昔のことだ。  

編集者注:

今年の初め、ロデール研究所のメンバー数人がバンにぎゅうぎゅうに乗り込み、4時間かかって、イサカのコーネル大学の農学部へ向かいました。そこでメアリー・ハウエル・マーテンズは、雑草管理についての話を1時間近くしてくれました。

メアリー・ハウエルの話は、13にもおよぶ週ごとの管理テクニック、その他有益な情報、いろいろな種の試験方法など盛りだくさんで、にぎやかなものでした。最初に話をされた大豆栽培の失敗談だけでも訪問した価値があるというものです。

マーテンズ夫妻は、絶えず何かを発明しています。なんでも最低1度は試してみて、そしてどんな問題に対しても解決しようと努力しています。コーネル大学を訪問した後すぐにクラースから、土壌や雑草や作物の状態によって使い分ける除草機について詳しいメールが来ました。また、私たちのリサーチに役立つよう、彼が設計した歯付き除草機の仕様書も送ってくれました。

マーテンズ夫妻は人付き合いの非常に良い方で、彼らの都合に合わせ、月々のコラムや報告、観察記録などを通して彼らのことを紹介していきます。

 

 


「そんなことしなくて済んだらいいのにね。」 2番目の子供の出産を数ヶ月先に控えた私は、台所のドアの所に立ち、タイベック社製の白の防護服と緑の特別なビニール手袋を身につけた夫のクラースが敵をやっつけに行くのを眺めていました。「そうだね。でも選択の余地ないだろ?」と夫。
それは1991年、クラースの他の兄弟との農業の共同経営を解消した最初の年のこと。たった2人で240町以上の農地を耕すのは大変でした。農産物の価格は一向に良くならず、その上不安定な天候が続いていました。

しかし、私たちには近所の農家より進んでいる点がありました。雑草管理がうまくいっていたのです。クラースは除草剤の組み合わせ方とスケジューリングが上手で、事実多くの近所の人たちが、クラースの農薬アドバイスを求め訪ねて来ていました。私は以前仕事で、ニューヨーク州農業試験場でブドウ園の農薬散布のプランニングを担当していました。ですからクラースと私は結婚前の甘い交際中に、様々な農薬の組み合わせによって得られるメリットをあれこれ話し合ったものです。

しばらくは農薬散布もうまくいっていました。しかしクラースは、防護服を着ているにもかかわらず農薬の匂いをぷんぷんさせ、ひどい頭痛と吐き気がすると言いながらいつも帰ってきていました。長時間労働の疲れから、ちょっと風邪をひいただけだろうと信じたかったのですが、私たちにはわかっていました。つまり、夫は次第に農薬でむしばまれていったのです。

アメリカの理想的な農業経営をしようとしていた二人が、どのように10年後、520町の農地でオーガニック農業をするようになったのでしょう? 私たちは多くの慣行農家と同様、単に他の方法が見つからないという理由で化学肥料や農薬を使用し、それが自分や、家族、土地、環境に与えるかもしれない影響を憎んでいました。それに現代の農業で生き残るためには、慣行農法が唯一の道だという話を私たちはずっと聞いてきたのです。

それからしばらくしたある晩、地元の農業新聞で「オーガニック栽培の小麦を求む」という3行広告を見たのです。すぐにクラースは電話をかけました。本当にオーガニック作物を誰か買ってくれるのかしらと、私たちは新たな可能性に興奮しました。そして、この新しい挑戦に立ち向かう事を決心するのに長くはかかりませんでした。農薬を使わずに作物を育てる道があるならば、なんとかしてその方法を見つけてみようと思ったのです。

1.他の農家から学び、ニューヨーク州オーガニック認定協会(NYCO)を発展させる

それからというもの、私たちは必死になって勉強しました。一番の情報源は、他の農家の人たちでした。近所に数年間オーガニック農業を行っている農家が何軒かあり、彼らからは大変貴重なアドバイスと忍耐力と激励の言葉を頂きました。また、現在のような化学肥料が広まる前のやり方を知っている年配の農家の助言もとても役立ちました。隣人の一人、クリフ・ピーターソンさんは、トラクターの達人です。彼が辛抱強く手伝ってくださらなければ、雑草管理はあんなにうまくはいかなかったでしょう。

転換期というものは、多くの人にとってとても辛い時期です。他のすでに成功しているオーガニック農家の存在がなかったら、私たちは、オーガニック農業なんてできるものじゃないとあきらめてしまったと思います。私たちは今、地元のオーガニック農家のグループであるニューヨーク州オーガニック認定協会(NYCO)で活動しています。NYCOでは、地域の新旧オーガニック農家に対して教育、支援、情報の提供などを行っています。頻繁にミーティングが行われ、オーガニック農業に関する情報交換の場となっています。多くのNYCOメンバーは、私たちのようにFVO(アメリカのオーガニック認証団体の一つ)からオーガニック認証を受けています。メンバーの中には、その他の団体の認証を受けている農家もいれば、全く認証を受けない農家もいます。

次のページへ・・・

 

 
 


ようこそニューファームへ
ニューファームとは
再生可能な農業とは
ロデール研究所とは
・背景と歴史そして現在
・活動内容
・研究所の所在地
・代表挨拶
・所長挨拶
・SNN秀明自然農法
トップページの記事
・よう こそ
・農業インターン募集
・オーガニック試験圃場
・「提携」の地を訪ねて
・秀明自然農法-序論
・黄島:室田禮治さん
・福岡:樽海靖夫さん
・姫路:中安伸明さん
・千葉:吉野修さん
・群馬:黒岩トキさん
・高橋さんと盛岡CSA
・SNA:スライドショー
・救援する消費者
・北海道長沼農家
・地球温暖化防止策
・キャベツ類を守る
トップページNEWS
・欧州GMOで政府に圧力
・旬の野菜は栄養豊富
・ミミズの排泄物は有益
・持続農業の効果
・日本、クローン牛報告
・WHO、精製糖提言撤回
・日本、有機不正表示
・ガラ紡愛好会
アメリカの記事
・アイオワのトム
・アイオワのトンプソン
・フラワービジネス(1)
・フラワービジネス(2)
・基本と実際そして夢(1)
・基本と実際そして夢(2)
・すばらしい手製ハウス
・ペニーパック農場
・マリキータ農場より
・家族を牧場へ
・農業経済講演録
・人はなぜ農業をするの
・マーテンズの転換記
・古き桃たちへの想い
・パラダイスを求めて
・南ニュージャージー
・オハイオのジャネット
・2年前の特報発掘!
・持続可能な放牧場
・カリフォルニア会議
・果樹園を訪ねて
・最後の言葉
・フィールドハウス
・別の圃場のあり方へ
持続可能性研究所より
・メキシコ湾酸欠海域
・どん底への競争
・化学物質の負荷
FST:農耕法比較試験場
・地球温暖化防止策
インターナショナルの記事
・ロシアでオーガニックを
・アルゼンチンより
・オンタリオより
・セネガルより
・キューバ農業視察記
ジェイソンの世界冒険
・イントロダクション
・はじまり
・タイへ
・ラオスへ
・再びタイへ
・インドへ

・さらにインドへ
・ヒマラヤへ
・ヒマラヤ スライドショー
・スペインへ
・冒険を振り返って
インターナショナルNEWS
・有毒性カビトウモロコシ
・CEOの法外な報酬
・ノルウェーチーズブーム
・デンマーク鶏肉事情
・韓国でキンパが躍進
・EU、GMO貿易規制強化
・ブラジルGMO表示
・エチオピアの飢餓に支援
・米国、エジプトに報復
・中国GM食品にNO
・アフガン小麦増産に
・アイルランドの大学で
・ベネズエラ、土地改革
・欧州委員会は拒否
・バチカンがGM支持!
・スペイン、GMに抗議
・イタリア、オーガニック
・アフガン、収穫物が腐敗
・英国、GMフリー牛乳
・誘引作物
・不耕起が炭素捕獲
ニューファーム協力団体
アーカイブ

英語版では農家の方々にウェブ上でアンケートするコーナーがあります。
このコーナーではアンケート結果を日々確認することができます。

アンケートは英語版
のみです。

常に最新の情報を入手したい方はニュースレター(英語版)に登録をどうぞ

英語版ニューファームは毎日更新しています。英語版ニューファームの最新の記事、コラム、ニュースを見逃さずに読みたい方は、月刊ニュースレターのe-mail配信の登録をどうぞ。

英語版ニュースレター登録はここをクリック!

アクションアラート
英語版のみ)

• 遺伝子組み換え(GM)汚染から種子を守ろう

• GM汚染に対抗しているサスカチュワンの農家を支援しよう

• 養豚の大規模経営による環境汚染に抗議しよう

お便りをください

あなたは農家? それとも消費者? お便りをください。そしてあなたの考えを皆と共有しましょう。

このコーナーは英語版.のみです。

T H E    N E W    F A R M – R E G E N E R A T I V E    A G R I C U L T U R E    W O R L D W I D E